自分にとっての当たり前からダイヤ原石の様なピカイチ才能を見つける

仕事とは、自分の才能を生かして人に貢献するもの。そして、才能とは、自分にとって当たり前にできることなのに、他人に喜んでいただける能力です。あまりに当たり前な能力なので、フィードバックで初めて気がつきます。
 
私にとって、Sさんとの出会いがそれでした。新しいカタチのオーダー絵画のきっかけになったのです。
 
もう12年ほど前になります。その時はまだオーダー絵画を描いていないばかりか、描くようになるとは思ってもいませんでした。絵をくつろいで楽しんでほしい、と、バーで絵の展示を始めた時でした。気の良い作家さんが運営する小さな隠れ家バー。レトロで、誰もいなくても不思議と人の温もりを感じる場所。すりガラスの窓から柔らかく入る光がまるで洞窟の中にいるような心地さでした。
 
当時、「画廊で絵を見るのは緊張する」と言われて探して、ここに惚れました。画廊バーではありません。ドキドキして頼み込むと、「門間さんならいいよ。バーが開店するまでの時間に個展やれば?」と、ニコニコいってくれました。昼下がり、バーのオーナーが鍵を開け「あとは好きに使って」と、私独りになる。絵を展示して、お湯を沸かしながら人を待つ。想像通りのゆったりした時間が流れていました。
 
そこに、Sさんがやってきました。「どうやって個展を知りましたか?」と聞くと、「人づてに聞いて、なんだかおもしろそうだったから」とにっこりしました。
お茶を飲みながらさらに聞くと、ヒーリング関係のお仕事をしていました。率直で飾らないパーソナリティから、Sさんとのふれあいに癒される人たちがたくさんいるのがすぐわかりました。そして、バランス感覚にすぐれたアドバイスをしてくれそうだな、と思ったら、
「実は、以前バリバリのビジネスマンだったのですよ。人生は不思議ですね」と言いました。
 
そして、「門間さんの絵を見ていると、スーっと気持ちが静まっていきます。自分のエネルギーがあるべきところに落ちつくようです。地に足が着く感覚が強化されるような感じがします。リラックスしますね」とバーを見渡して、しみじみと言いました。
 
そのあとは、何を伝えたくて描いているのか、をたくさん聞かれました。1時間以上話したあと、「門間さん、分野が違っても、門間さんが人の内面を大切にしているのが絵からもお話からも伝わりました。この絵からどうしても離れ難いので、お願いします」と、Sさんは、青い絵を買いました。
 
その時の出会いは、Sさんから見たら、
 
「門間さんにあった時、力強い目をされた、とても素敵な方だな、と思いました。『私が描きたいのは、色々な物をはぎ取って行って、はぎ取って行って、その先の人の内部にあるもの』が強く印象に残りました。スピリチュアルに携わる私には、創造主若しくは宇宙の根源とイコールに聞こえました。
 
芸術であってもスピリチュアルであっても、何かを突き詰めてゆくと【その作品が表わすものや、その方が語る言葉は同じ方向を指してゆく】のだなと、改めて思いました。
門間さんの絵、本当に素晴らしいです。エネルギーをあるべきところに持ってゆくことによって効率よく力強く働かせる、本来の力強さに気付かせる、そんな作用がある気がします。」
 
という発見だった、とSさんのブログ記事から知りました。
 
まっさらな目で深く感じること。プラスもマイナスもすべて受け取ること。すると、物事が、ありのままに見えてくる。
コレはいい、コレはダメと決めつけず、小さなことに一喜一憂しなければ、ゆったりしたバランスある感覚が生まれてくる。あるべき自分の姿が見えてくる。
 
それを、絵を通じて伝えている自覚はありました。しかし、私の言葉も同じくらい力があると、Sさんのフィードバックからはっきり感じたのです。
 
「門間さんのお話をもっと聞きたい」絵の購入の後に、Sさんのサロンに伺って色々話をしました。当時、サロンに絵を納めるのは初めてのことで、様子も気になりました。また、Sさんも、絵を飾るのは初めてで、サロン自体も整えでいる最中でした。

実際、絵を飾る場所も、変化していきました。


そうやって何度かお会いする中で、存在そのものが美しい、という2000年以上前からある芸術の考え方を、私の言葉で伝えることが重要だと感じました。そして、絵と言葉を組み合わせたオーダー絵画ならば、一人ひとりに合わせて、本来のあり方で生きる素晴らしさを伝えられる確信できたのです。
 
その後、Sさんから、「絵とセッション」を受けたい、オーダー絵画を頼みたいと依頼され、3枚のオーダー絵画を描くことになります。それはまた、別の物語になります。
 
仕事とは、自分の才能を生かして人に貢献するもの。そして、才能とは、自分にとって当たり前なのに、他人に喜んでいただける能力。あまりに当たり前な能力なので、フィードバックで初めて気がつく。
私自身、Sさんはじめ、たくさんのフィードバックから才能に気づかせていただいてきました。だからこそ、いつでも、《その人にとって当たり前で、私にとってダイヤモンドの原石のように見えるもの》を絶対に逃さない。セッションのたびにいつも思うのです。
 

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