黄色(イエロー、黄金、ゴールド)について

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色彩心理では、明るい気分、積極的、集中、自信を回復などと言われます。

光、超自然現象の表現として使われることもあり、
聖人の神々しさを、ゴールドで表すこともあります。
神や皇帝シンボル、宗教、神秘性に古今東西使われてきました。
例えば、中国の陰陽五行説の中央の色は黄色で、皇帝の衣服の色。日本で言うと、推古11年(603)の冠位十二階制度では、黄色は徳・仁・礼に次ぐ、大信、小信のくらいの冠位に与えられた冠の色でした(3)
また、天正7年(1579)、天下統一を意識し天下布武を唱えた織田信長が築いた安土城では、6階から7階は黄金と極彩色に彩られていたと、『信長公記』に書かれています(4)
稲の実りの色であることから、喜びの意味もあります。
だから、笑顔や明朗、愉快、活動的、心晴れやか子供のような無邪気、といったイメージもあります。

自然界では、早春の花に多い色なので、 春の訪れを感じさせる色でもあります(2)
春はこれから何か始まる予感をさせる季節でもあり、希望の気持ちの表現としても使われます。
また、太陽の光の色として、はげまし、温かさも表します。

色彩構成的には、
低明度と組み合わせで高い視認性、可読性目を惹きつける注意呼びかけることができるので、危険防止、注意喚起、警告の色としてよく使われます。
道路標識や、幼稚園生の帽子などに効果的に取り入れられています。

あらゆる色相の中で最も光を与える色です。

その一方、黒や灰色、紫などを混ぜると輝きが失われてしまうので、やや濁った黄色などは、低俗、軽薄、目立ちたがり、卑怯、裏切り、配信、疑惑、不合理、不信などの色として使われることもあります。
例えば、ジオットの「捕らえられたキリスト』やホルバインの『最後の晩餐』の中で、裏切り者のユダは濁った黄色い衣を身につけています(1)
また、大道芸人や道化師といった被差別者だけが身につける、または子供のみが身につける、など、その当時に理性をかける不完全な存在とされていたものを表す色としても扱われていました。

人間の網膜に長過ぎもせず短すぎもしないちょうどよい距離と言われています。

腸の働きを適度に刺激、胃液分泌促し便秘消化不良解消。
左脳に刺激、活発に、勉強文房具アクセントになる、食欲増進になる。
という説もあります。

参考図書
(1)『色彩論』ヨハネス・イッテン 1971 美術出版社
(2)『史上最強カラー図解 色彩心理のすべてがわかる本 』山脇惠子 2010 ナツメ社
(3)日本の色のルーツを探して 城一夫 2017 株式会社パイインターナショナル
(4)日本の配色辞典 城一夫 2020 株式会社パイインターナショナル


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