メディテーション絵画|『時代の変化で注目されてきた「共創」の土台となる自己共感の誰でもいますぐできる基本とは』

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メディテーション絵画|ぼーっと肩の力を抜いて


ビジネスのスピードが加速し、変化へすぐに対応できなければ、個人や企業の存続に関わる‥‥という意識が高まり、注目されてきた言葉があります。

「共創」です。

例えば、企業で言えば、苦労して築き上げた競争優位であっても、ビジネス環境の急変で、ひとつの競合優位を長期継続的に維持することが難しくなった、連続的に競合優位を生みださなければ生き残れない、などと言われます。

また、「顧客との共創」を掲げ、お客様との関係を深化させる想いを経営方針としているところや、「共創サービスの体系化」を発表し、ブランドとして広めて行こうというところもあるようです。

個人でも、時代の流れが早くて世代間の考え方の大きなギャップがある、多様な情報の中でさまざまな考え方が横並びになるなど、違った考え方の人と触れる機会が増えました。

人と一緒に何かをしていくときに、想いを理解しあって「共に創る」姿勢の重要さが増していると考えられます。

どうやら、「共創」が大事な時代になってきています。

そこで、今回は良い「共創」をする始まりに、ちょっととっぴに聞こえるかもしれませんが、自己共感が必要では?と問いかけます。

いやいや、「共創」するのに、いちいち、自己共感なんて必要ないよ、という人もいるかもしれません。

でも、今、「共創」と共に、ビジネスの場でも自己共感が注目されてきています。

真に創造的、イノベーションな「共創」にはビジョンやミッションが必要と言われますが、効力のあるビジョンやミッションは、深い自己共感(企業レベルでも個人レベルでも)に基づいていると言われています。

私自身は、毎日眺めて自分や周囲が成長していく絵を目指す、ちょっと変わったオーダーメイド絵画を描いています‥‥ので、クライアントと画家で絵を【共創】しています。

描く傍ら、『クライアントと一緒に絵を考えて創っていくのがおもしろい』と声をかけられて、絵と言葉を行き来するオーダー絵画プロセスを、共感の心を軸に大学で研究もしています。

「共創」という言葉は、何か、を確認しておくと、

2004年、米ミシガン大学ビジネススクール教授、C.K.プラハラードとベンカト・ラマスワミが、共著『The Future of Competition: Co-Creating Unique Value With Customers(邦訳:価値共創の未来へ-顧客と企業のCo-Creation)』で提起した概念と言われています。

そして、企業が、様々なステークホルダーと協働して共に新たな価値を創造するという概念「Co-Creation」の日本語訳が、「共創」です。今では、企業にとどまらず、文化芸術の分野にも浸透し始めています。

さて、ちょっと変わった画家の視点から、「共創」から自己共感までをあらためて考えてみます。

絵を一緒に創っていく共創の前に、クライアントと画家との共感があり、共感にはそれぞれの他者共感と自己共感があります。そして、絵のクライアントと話している場面を、研究者の視点で振り返ると、現代では自己共感が育みにくいと感じます。

ITにおける技術の進歩で、いつでも誰とでもつながれると同時に、一方では、いつでもどこでもつながる生活がやってきました。

共感をする能力は、経験によって育まれる部分があります。他者からの評価に触れる機会が多いと、他者に対する共感能力、他者共感の能力が育ちます。一方、自己共感を育むと言われる時間が減りました。

自己共感を育むのはどんなことか?

例えば、単なる‥‥、ぼーっとする時間。携帯の普及で減りました。ぼーっとする、のは、もっとも基礎的な自己共感を整える土台にできます。

なんだ、ぼーっとするって。と、侮るなかれ。

例えば、ノーベル賞を受賞した中村修二は、ぼーっとして、いろんなことから意識を一旦離す効用を著書の中で述べています。

画家やデザイナー、クリエイターなど、創造的な仕事をする人の間でも、ぼーっとするのを邪魔しないように、とよくいいます。

ぼーっとすることで、人は、内省したり、妄想したり、自分の感性を縦横に働かせて、一歩引いた視点でより良い答えを導くこともあります。

でも、それさえも、難しいのが今の時代かもしれません。

今、懐かしいと振り返られる昭和の時代。

そのころは、携帯電話もなく、パソコンもない。その時代は、自己共感の時間をおのずととることができました。

しかし、今は、便利であるがゆえに、意識的に自己共感の時間を取る必要があるのではないか、そのための自己共感のやり方も、あらためて振り返らなければいけないのでは、とクライアントとの対話から思います。

毎日眺めて自分や周囲が成長していく絵、自分のテーマの絵を目指す、ちょっと変わったオーダーメイド絵画を描いていく中で、自己共感を育むお手伝いを、さまざまな形でお手伝いしているので、

別の機会にまたそれをお話しします。

今回は、ちょっと肩の力を抜いてぼーっとできる、メディテーション絵画をお届けします。

メディテーション絵画|ぼーっと肩の力を抜いて


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