一流と言われるアーティストの多くは、 ある意味リアリストである

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画家って、近寄り難い。
美術って高尚。
といわれることがよくあるのですが、
「それって半分は合っているけど、半分は間違っているよね」
と思います。

実は、

一流と言われるアーティストの多くは、 ある意味リアリストである

ことが、とっても多いのです。
でも、それって、意外と外には出てこない情報だな、と思います。
これって、私だけでなく、多分、
業界の中にいる人なら、大なり小なり皆感じています。
画家同士、アーティスト同士で、
「どうやって売っているか?」という話は、
当然のことながら、同業者として情報交換しますから。。。。
つい先日、手に入れた本でも、
19世紀の巨匠について、
「最新の技術を使って、肖像画を描きまくって稼いでいたに違いない」
と、ユーモラスに分析するコメントを見つけて、
やっぱり、あの画家なら、そうだよね。
そして、こういう情報って、なかなか出てこないんだよね。
と、無意識に心の中で深く頷きました。
そして、ある意味、
「美術の面白さの半分を、伝えてなくて、もったいないな」と、
改めて思いました。
それは、
『絵画の歴史』(ディビッド・ホックニー&マーティン•ゲイフォード著)
という本との出会いの中でした。
その本の中で、ホックニーという画家が、
「あの巨匠は、その時の先端技術を使って稼ぎまくっていた」
とコメントしているのです。
画家の感覚と分析から述べる言葉には、生々しさがあります。
ちまたには、いっぱい、評論家が述べる作品解説は溢れていますが、
作品や画家を、外側から眺めています。
画家からすると、イマイチ、評論家の言葉はふわふわとしたような、
砂を噛むようなもの足らなさがあります。
しかし、画家が画家を分析している言葉は、
【現場の声】であり、
真実をグサリと突いています。
この巨匠は、
名だたる西洋の美術館に必ず作品があります。
日本の美術の教科書でも、
かなりの頻度で登場します。
西洋美術史では、
大きな足跡を残していますので、
美術大学では、この作家を抜きには語れません。
しかし、、、、
大学などでは、歴史、として学ぶ場所なので、
こういった、画家の生々しいコメントと出会うことは、ほとんどありません。
また、美術館に足を運んでも、
「あの巨匠は、ビジネス感覚に長けて稼ぎまくったのも、
歴史に名を残す大きな要因だ!」
、、、、、と、クローズアップすることはまず、ありません、笑。
なんか、夢が崩れる、、、、、
と言う側面があるのかもしれません。
でも、本当に、そうなのかな?
リアルな側面もあっての、
本当の夢なんじゃないかな?
と、最近、思います。
なぜならば、
夢を実現している人や、
一歩ずつ確実に歩を進めている人は、
皆、リアリスト&ドリーマーだからです。
現実の中で、夢を実現する限り、
必ず、リアリストの側面は必要です。
リアルで土台を自分がどうやって築いたらいいかがわからなければ、
自分の本当の夢を、選びとることができません。
私のいう夢は、
現実で、生身の自分が、もっとも貢献できる姿に気づき、
それを実現することです。
現実に自分を生かすことの全くない、夢は、
私は妄想と呼びます。
だから、
夢を持つには、
リアリストであり、ドリーマーである。という、二面性が必要だと考えています。
なので、
今回の本のように、
過去の現場に記された跡を、
現代の現場の人間が、現場感覚で分析して、
紐解いている文章に出会うと、
やっぱり、そうだよね!!!
と、思わず、膝を叩きたくなります、笑。
その巨匠は、
工房を構えて、
チームで作品を作っていた人でした。
だから、現代に置き換えると、
ある意味、先端技術を駆使する中小企業の社長さんにも、
例えることができるかもしれません。
こうやって、分野をまたいで、
夢の実現を考えてみるって、おもしろいし、大事なことだと思うんです。
なぜならば、そういった横展開の考え方を繰り返していると、
問題を抱えた時に、いろんな解決方法を、思い浮かべるのが
易しくなるからです。
、、、、、
、、、、、
、、、、、と、こういうふうに、例えると、
美術も、グッと身近に感じられる!
と思ってもらえたらいいな、と、
記事に紹介してみました。
さて、、、、ちなみに、ずっと紹介してきた巨匠って誰?
と、気になった人は、
ぜひ、本を読んでみてください。
Amazonで手に入りますし、
大きな図書館では置いてあるかもしれません。

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