瞬発的思考力を身につけるための【自分の特徴】|半導体業界の先読みが得意なSさんの8角形とは

構想画『冷静と情熱』

今、瞬発的思考がトレンドになっています。

例えば、吉本興業NSC(お笑い養成所)の超人気授業が書籍化された、

本多正識著の『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』が重版7刷で5万部突破のベストセラーになっています。


私たちは、溢れかえる情報にさらされながら、様々な処理や判断、意思決定をしています。情報には多かれ少なかれ価値はあるはずですが、それが自分にとって価値があるかは別の問題です。だから、膨大な量から自分にとって価値を見つけるためにも、瞬発的思考が取り上げられるのでしょう。

この本を読んだから「すぐになんでも1秒で答えられるようになる!」‥‥わけはなく、そのためのプロセスが48項目に分かれて書かれています。老練なビジネスパーソンにはすでに身に付いていることが多いと思いますが、若い人などにお笑いを例に楽しく教える参考書になると思います。

本に目を通して、【対話できる絵画】という特殊なオーダー絵画との共通点がいくつかあることに気がつきました。あまり書いてしまうと本のネタバレになってしまうので、一つだけ取り上げます。「自分の特徴を生かす」というレッスンです。

自分の特徴を生かすことで、自分のセンスが磨かれ、結果的に『1秒で答えを創る力」が養われる。人生にも仕事にも役立つ。

では、自分の特徴を生かすにはどうしたらいいのか?

という問題があるのですが、自分の特徴を知るには、自分を客観視する必要があります。「自分と他の人は、ここが違うのだ」という自覚が、自分の特徴が理解をもたらすのです。

【対話できる絵画】という特殊なオーダー絵画は、その人の特徴をカタチにするということができます。オーダー絵画のセッションの中で、イメージを門間と一緒に一歩一歩選び出すことで、自然と今まで言葉にならなかった自分の存在が、絵というカタチになって客観的に現れてきます。その間に、色々な自分の特徴に気がついていきます。

Sさんとの出会いはこちらの記事に書いてあります

絵の大きさの話になった時、Sさんにだいたいのイメージがあったので、私がイメージを言葉に【翻訳】するのが、オーダー絵画の第一歩となりました。

「どのくらいの大きさがいいか考えていますか?」

と聞くと、

「このくらい」Sさんは腕と手で輪を作りました。

ちょうど2人で座っている、喫茶店のテーブルの大きさの一回り小さいサイズです。

「45センチくらいですね」

「門間さんのHPを見て、8角形の絵がいいなと思っています」

さらにSさんの話を聞くと、

父の引いた人生のレールから飛び出して、自分で働いて留学をした体験、

その時の南国の海や空の美しさ、研究の楽しさなどが、溢れ出てきました。

「『8角形は円や球のかたちに近く、身の回りの身近なもので言うと、ボールなど安定よりも自由に移動する形です。その形を描くのではなく、絵のかたちそのものにしたい』という言葉の奥に、今は社長としての責任を背負っている、その土台に、創造性や自分の足で歩もうとする強い気持ちがあるのですね?」と確認すると、Sさんはにこりと笑いました。

一般的には、8角形は末広の八の字なので縁起がいいとか、風水で四方八方からエネルギーを引き寄せて吉相が広がり悪い気を跳ね返すパワーがあるとされています。

それに加えて、Sさんだけの8角形の絵の特徴は、創造性や自由への強い憧れがありました。

この形から出発して、次に自分だけの色が見つかっていく話になるのですが、それはまた別の物語です。

今回の作品は、色を選ぶ前の、3枚の8角形の構想画です。

構想画『冷静と情熱』

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