『移り変わりを感じて』|ラベルの背後にあるものを読むと人生が変わる

/ カテゴリー: 対話できる絵画のもとになる絵たち
ドローイングより:『移り変わりを感じて』

言葉って、【ラベル】を瞬時に伝えられる。
便利だけど、危険な部分もあります。
思い込みで使ったり、聞いたりすると、危険です。
ラベルの後ろに本当に何かあるのか、何が必要なのか、見落として
しまうのです。

例えば、「自分らしく生きる」は自由で心地よいイメージを与えます。
同時に、その背後には、自分で自分を背負う気迫や、そのように生きるための種まきが必要になります。
周りとの整合性をどうとるかの、柔軟性もいるでしょう。

言葉を噛みしめて、「ほんとうにどういう意味か?」捉える。
そこに、ラベルの奥にある、本質が見えてくるのです。

絵でいえば、色や形が、ラベルの一つです。

例えば、「青色が好きなんだ」というラベルの奥に、
あるひとは家族との楽しい海での思い出、
誠実を感じたスーツの色、
人と出会った時に感動した青空など‥‥。
人とのつながりを大切にするパーソナリティが、表現されていたりします。

青がなんとなく好き、
というのはラベル。

一言では表せないパーソナリティまで気づくことが、
言葉の背後まで感じることです。

目にして感じるものの中に潜む、背後まで読む。
それを日々繰り返すことで、小さなブレークスルーの習慣が生まれます。

「ほんとうに気分良く生きるには、よくいきるために自分一人で思考し、試行し、判断し、決定できる能力を教える」

トップアスリートのコーチで、自分自身プロ野球選手だった吉井理人氏が述べています。

「もったいないラベルの貼りかたしてきました」と、絵のセッションで気づかれるのが、【空けるべからず】のラベル。なんと、そこには<才能>が蓋をされていたりします。「他人と違うからダメ」というラベルを、紐解いて紐解いて、深いところにたどり着きます。すると、「他人と違うから才能」に辿り着きます。

これは、青色のラベルの背後を読むよりもかなり高等技術になってくるのですが、原理は一緒です。

色、かたち、構図など入り組んだ言葉にならないものの背後も読んでいきます。

入り組んだ言葉にならないものの背景を読んで伝えるのが、プロとしての役割です。

ドローイングより:『移り変わりを感じて』

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