『構想:融合|AI時代だからこそ【感覚磨き】で総合力を鍛える

/ カテゴリー: 構想画

「AI(人工知能)が人間を超えるのではないか」

という考えがある一方、

「AIを使って人の能力を引き出そう」などの議論も始まっているのを、先日聞きました。

脳科学のセミナー。人の成長を後押しする絵を描いているので、これは見逃せない!

興味深く聴きました。

科学の先端と、手で描く絵との両方が必要だと考えているからです。

クライアントと話していると、

「門間さんは、私自身でもうまくいえないような、言葉の意味がどうしてわかるのかな?」聞かれることがよくあります。「スピリチュアルの能力!」と言われたりもします。それは、どうやら筆をもったり、絵の具をこねたりする、身体を使うことが関係ありそうです。

制作の一つ一つに心を込める。手を動かすだけでなく、その背後の気持ちを整える。形になる前の、目に見えない部分を大切にするように心がけています。

その習慣の先に、クライアントとの対話があります。言葉を聞くだけでなく、言葉になる前の、その方の背後を大切にするのです。すると、耳で聞いている言葉ではなく、その人のテーマのようなものが、浮かび上がってくる時があります。それを伝えると、「不思議です」と言われるのです。

一方、脳科学のセミナーでは、科学で感覚を引き出す話がありました。チップを脳に埋め込むのです。

例えば、動物実験では、脳チップを埋めこんだ実験が進んでいます。

東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授らは、盲目のラットの脳にチップを埋め込んで、わずか2日の訓練で、目が見えているかのように迷路中の餌を見つけることができるようになる「磁気感覚」を作り出すことに成功したそうです。チップを外した後でも学習効果があったので、脳の潜在能力も引き出したといえます。

餌を見つけられるようにしよう、など、特定の目的にそって、能力を開発する。これは、科学が得意です。

一方、感覚を磨く時間を積み重ねることで、総合的に能力をあげていく。これは、絵を描くなど、昔ながらのものが注目を浴びています。私が絵を描くことで、勝手に(?)話を聴く能力が上がるような力です。

この総合力は、必要な時に、必要な場面で必要なものが浮かび上がってくるので、身につけたい人は、料理したり、歩いたり、ヨガをしたり、スポーツをしたり‥‥身体能力を使うのがお勧めです。私に絵を頼む人では、「絵を創る感覚を一緒に味わえるから」が動機の人もいます。

「描いてもらった構想の絵が、腹に響きます」

嬉しそうにいったOさんもそうでした。

セッションで聴いた言葉の背後にあるものを、虹の絵に込めました。「腹に響く」という言葉の背後に、心を込めて見つめている姿が、私の心に浮かんできました。

甲子園球児で、今は会社の社長として、総合的な能力を磨いて、瞬時に決断するチカラを磨くのをいつも考えている人です。誠実に、真っ直ぐに、全身で絵を見つめたのだろう、と感じました。

のちに、セッションを繰り返して行くことで、虹がテーマだったものが、人になり、最後に龍と鳳凰に移り変わっていくのですが、それはまた別の物語です。

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