題名:ミラクルローズ
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60年続く、株式会社オノザキ代表取締役。
今履いている靴の状態を見て、足の状態から歩き方のくせまで読み解いてしまうプロ。
パンプスクリニックサロン&Steady(アンドステディ)代表でもある、小野崎記子さん。
門間:ご紹介でご連絡いただいたのが、きっかけでしたね。
小野崎:2人の知人が依頼した門間さんの絵をみて、オーダーって、贅沢だけといいな、と。 そして、門間さんの【対話できる絵画】は、自分のためだけの絵、自分の世界観を形作ってくれる絵だから依頼しました。
最初の2時間のお打合せで、飾る場所は決まっていましたね。
はい、この壁にかけるのが前提でした。絵が正面に見える位置に机があって、机と壁の間に接客スペースがありました。自分も、お客様も観れるこの場所がいい、と決めていました。
お話から、オノザキの創業者の祖母、二代目の父が見守っていると思うとホッとするのがわかりました。ならば、事業の難局にきたとき二人ならばどうするか、など、心の動きに合わせて対話できる絵。しかも、全体の調和が大事なので、小野崎さんには安心できる絵、他の人にはサロンの風格を感じる絵。がいい、と提案しました。
本社には仏壇があって、サロンにないのが気になっていたので、これは隠れ仏壇になる!と思いました。仏壇の役目なのに、サロンの雰囲気を作ってくれる、すごくいいなと思いました。
「勢いがほしい」「真四角の絵」という希望がありましたね。
はい、事業に勢いをつけたかったので。門間さんの真四角の絵を見ていて、真四角が可愛いなと思っていました。
色はお打ち合わせのなかで決まって来ましたね。
好きなピンクを祖母の、風水の要素を取り入れた青を父の象徴として。想像すると楽しい虹色や、なんだかヘビに守られている感覚があるので、ヘビもお願いしました。
お話しして、その人に合わせて組みたてる絵、他では手に入らない絵だと実感しました。
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宇宙のような海のようないろんな色がキレイに入り交じった螺旋の動きが気に入りました。
この絵でお願いします。
ええ、祖母が創業者なので。昭和20年代。リヤカー引いて、ヒールの問屋から始まった。それを2代目の父が、靴の本底、中底と、材料を増やしていった。本底の工場も作った。
青がお父様。会社を広げた、勢い、全体の空気感をイメージさせる、色に選ぶ。小野崎さんが引き継いで行くのを、おばあさまとお父様の2人が支え勢いで押し上げて行くというイメージが決まりましたね。
本画は45×45センチの大きさなので、本画の準備のために、大き目に2枚描き、勢いのイメージを確認しました。
下絵-2
AS-27と下絵-2
HG−2
HG−3
HG−5
HG−6
HG−7
HG−8
本画に何度も色を重ねては乾かして、七色の色相をつくっているとき、
重大な連絡が小野崎さんからはいってきましたね。
ええ、父急逝からの10年以上、私にバトンを繋ぐために奔走してくれた3代目の社長が急逝しました。入退院を繰り返していたのですが、まさか、亡くなるほどとは思っていなくて,,、もう一人、入りませんか、とお願いしました。
とても大切な方ですから、ちょっと入れるってわけにいかない、全体を構想し直しましょう、ということで、急遽、ヒアリングしましょう、と、電話でヒアリングをした。
安定的な方で、3代目の社長がいたからサロンもできました。業界の非常識を作ることに理解がある、頭の柔らかい人でした。
とても懐深く頼りになる方だったのが伝わってきました。そして、緑~黄緑という柔らかい色、中立、平和、バランスの意味を加えることにしました。
HG−9
HG−10
HG−12
描きながら、3人の社長達を思い浮かべました。思いがけない早さで四代目社長のバトンをわたしてしまった。あの世で相談しながらパワーを集めて小野崎さんを押し上げよう、応援しようとしているに違いない。想いを筆にのせていったら、エネルギー体のように動いていきました。
HG−13
HG−15
HG−16
HG−17
3人の社長たちのエネルギーを、風格ある雰囲気に表現する過程で、花のようで花でない,虹色の螺旋になっていきました。
すごいですねー^^経過を送っていただいているのを見ているうちに、出来上がってしまうのがもったいない、と思いました。
小野崎さんが、「先代達は心配しているんでしょうかね(笑)こちらは元気に楽しくやってるので、いいお客さま連れてきてちょうだいとお伝えください(笑)」、、、とメールいただき、ああ、絵との対話が始まっているな、と感じました。
HG−18
途中から、だんだん、蛇のイメージが決まってきました。
絵からイメージが生まれてくるようなのをとても大事にしていて、どこに入れようかな、というのは初めからあります.
しかし、2人から、3人になったりしてメインの3人を集約しなければというのが先にありました。
その中で蛇がどこにきてくれるのがいいのかなと思っているところに、小野崎さんがこれから社長さんとしてやっていくのに先代達との橋渡しのしてくれる【使者としての蛇】のイメージが固まってきました。
それならば、3人の中から聞こえる声を捉えてくれる、という意味が必要です。
中央の雫のようなところからだんだん生まれてきて、3人の言葉を小野崎さんに伝えてくれるのがいい、と決まりました。
このヘビは、小野崎さんだけに意味がわかればいいように描いてあるのです。
HG−19
最後に、創業の祖母のピンク、会社のベースをつくった二代目父の青、小野崎さんにバトンを引き継いだ三代目社長の黄緑と、役割をたどりなおして,色調を整理し完成。
題名:『ミラクルローズ』
サロンの雰囲気にあう、ラグジュアリーな額を、と、額装コーディネートも依頼されましたね。
はい、内装の床や壁、家具の色や肌合いを見ながらお話しして、
輝きよりも歴史ある風格ある感じ。
すっきりとしていながらかわいさがさりげなくある感じでお願いしました。
どんな額になるか、とっても楽しみでした。
さらなるミラクルを引き起こしてくれるかのようです。
熟練担当者も「初めての額の組み合わせですが、ピッタリ合って素敵です。
勉強になります」と絶賛!
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まるではじめからここにいるように馴染んでいます。
とても心が落ち着きます。
父や祖母や先代社長がどっしりといるイメージができて、安心できます。
心の安定によって、物事の受け取り方が変わりその後の行動が変わります。
絵と対話していくことが、よい自分を保てるものを与えてくれると信じています。
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