「私たちにはいまの時代に対する責任がある。過去の人々がそうしてきたように、歴史に囚われるのではなく、歴史を築いていく責任だ」
と言ったのは、アメリカの国務長官、マデレーン・オルブライト。
一人一人のチカラは小さい。巨大な権力に押し潰されることもある。でも、そのチカラが世界の一端を担っているのも、揺るぎない事実です。
どうせならば、「世界の一端をどう担えるか」に焦点を当てた方が楽しい。
自分にとって最も意味あることは何か。
社会のために貢献できるものは何か。
さらに、地球のためにいちばん重要だと信じることは何か。
といった問いを、自分にぶつけてみれば、【生きる意義】が見えてきます。
自分という小さなスケールから地球という大きな視点まで移すのがポイント。言葉で言うと簡単ですが、目の前のことに囚われていると意外とできないものです。「今は、時代の変わり目で、機会やチャンスはいくらでも見つかる。でも、それをやる価値や意味を見出すことがなかなかできない」というリーダーが多いと言われます。
好機を捉えることができても意義を感じることができなければ、もしも事態が暗転した時に、心が折れてしまうかもしれません。苦しい時に無意味に感じるものをやり続けるのは難しいからです。
生きる意義や意味を考えることは、お金を直ちに産むわけではありませんが、人生やビジネスを底支えしてくれます。
私は、オーダー絵画を描く中で、そのことを知りました。経営者や、経営者の奥様、リーダーと言われるポジションに就いている人の絵を描いてきたからです。
「経営者たちのオーダー絵画を描いてきたからといって、なぜ、彼らが生きる意義を大事にしているのかがわかるのか」と言われるかもしれません。
普通に考えたら、きっとそうでしょう。絵をオーダーするのに、画家に向かって自分の心の奥底を語る必要はありません。しかし、クライアントたちは、私をまるで自分の反響板にするように様々なことを語ります。
それは、私自身が
「絵を描くことは何を意味するのか」を日々自問自答し、
生涯の仕事を画家と見定めるまでに、紆余曲折を経てきたからかもしれません。私自身、意義ある生き方とは何か、を追い求めて生きてきたのが、対話している中で、伝わるようなのです。
生きるには、成功だけでなく、意義深さが必要なものなのだ。
幾多の対話が教えてくれました。
仕事や人生で成功するための戦略も戦術も、最終的に果たすべき意義がなければ無意味です。
だから、一見遠回りに見える
自分にとって最も意味あることは何か。
社会のために貢献できるものは何か。
さらに、地球のためにいちばん重要だと信じることは何か。
といった問いを持ち、
生きることに意義を見出すためのシンプルな習慣を身につけることをお勧めします。
今回は、日々描くドローイングから。