【融合:完成会社と自分のビジョンが絵の完成とともに結びついた|会社のリブランディングのために依頼したOさんの場合】

「言葉にならないレベルでの感覚を、事業の決断に生かせるようになっていったと思います。セッションと構想画を描き重ねてもらう中で、「《本当にほしい絵》のイメージが移り変わるとともに、そうなっていきました」とOさんがいいました。

言葉にならないレベル‥‥。

それは、言葉の枠を超えた、斬新なアイデアや新たな視点を、事業につなげられるということです。ここ数年で不確実性の高い現象が増加し、型にはまった言動では太刀打ちできない時代へと変化してきました。経済産業省が「アートと経済社会について考える研究会」を定期開催するなど、アーティストのように個人を起点にビジネスを考えることに、国からも従来の言葉では言い表せない視点に、熱い視点が注がれています。

作品造りのような深いレベルでの個人の存在、言葉にならない【自分の感情】を起点に事業を考えることは、顧客を起点に考えるビジネスのセオリーと違うので、革新的なサービスや製品の開発につながるからです。

しかし、多くのビジネスシーンでは、【自分の感情】を表すことはありません。責任感ある立場であれば、あるほど、心の奥深くに秘めていることが多いものです。そして、いつの間にか大切なものを仕舞い込んだまま忘れてしまうことも多いのです。

でも‥‥。

《本当にほしい絵はなんだろう?》とビジョンクリエイターである門間と一緒に考えていくことで、自然と自分と向き合って、奥底の扉を開けることができます。

Oさんは、私が必要に応じて、スケッチを描き、構想を深めていくセッションと絵で、

「日常経験とは違う次元のイメージが見えてきました」といいました。

「光の先に飛んでいく解放と挑戦のイメージが浮かんで、描いてもらった絵を見たら「応援を受け取れる、と言うことは、自分に向き合うことだ」、と感じました。そこから、人のイメージではなく、正面をみる龍のイメージが浮かんできました。

会社のビジョン、ミッションと

自分のビジョン、ミッション。

それが、門間さんに描いてもらった絵の中で結びついていきました。

セッション回数が進み、構想画を何枚も描いてもらう中で、

強さと優しさ、愛と憎悪、守と任せるとか、

相入れないと思っていたものが、

実は、【一体】なのだと感じました。

使命やビジョンをより明確にするためにも、やるべきこと×やりたいことの統合を、絵でイメージしたいと思うようになりました」

優れたリーダーは、対極的なものを両立する(中国の古典『書経』)といいます。

Oさんにとって、それは龍と鳥の二者でした。

龍は、経営の神様であり、あるべき自分(応える)の象徴。芯のある強さと同時に、見透かされるような、こちらを向いている龍。

鳥は、会社で大切にしている【挑戦】でありやりたい自分(解放される)の象徴。龍から鳥までエメルギーが流れ、解放されて伸びやかに飛び立っていく。

描き進める中で、

「なんとなく、鳳凰と龍の間がポイントだと感じます。

陰と陽、強さと優しさ、挑戦と安心のような【対するもの】がどこで融合して繋がり交わるか?

感覚が、表現されるとさらにしっくり来ると思いました」

というOさんの気づきを大切にしました。

細かな違和感や、気づきを絵に表すことで、豊かな感情がさらに広がってくるからです。

深く豊かな感情が広がり浮かび上がってくることで、ことばにならない感情をさらに事業や人生の決断に生かせるようになっていきます。

「鳳凰の上の羽は、もう少し横幅が広く広がって虹の中に収まっていなくても良い、そしてこの龍には、真っ直ぐに正面から見つめていて欲しい気がします」

絵を描き進めるごとに、Oさんの気づきが深まり続け、最後に完成した作品をみたら、

「今の私にピッタリです!

龍の後半身が世界の中に溶け込んでいく。

鳳凰が伸びやかに飛び立ち、その先の光にも溶け込んでいく。龍の前半身は、しっかりとした存在感でもって、こちらを見つめている。

鳳凰と龍が重なり合った、融合がいい感じです!龍が、とても優しい印象に感じました。

紆余曲折を繰り返しながら、ここに辿り着いたんだなぁと感じます」満面の笑顔になりました。

Oさんは、従来の形にとらわれない発想と圧倒的な行動力を強みに、今も前進し続けています。仕事の傍、たくさんの学びを得て、志を共にする仲間もたくさんできたと聞きました。

今も、うちなる世界を進化させ、外の世界を変え続けています。

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