【対話できる絵画 ヴェッキオ】
インタビュー時展示風景(2017年5月27日)
◆◆◆癒しから未来へ◆◆◆
門間:2017年に入ったころから、
最初にお会いした2013年頃との黒崎さんの違いを感じました。
黒崎:はい実は、自分でも感じます(笑)
一枚目のオーダー【幸福(しあわせ)と遊ぶ】
寝室の癒し
黒崎 ;2013年の最初の一枚が家にきたころ。
くろさき歯科院長夫人という経営者の孤独に、家で安心安定して癒されたいと思っていました。
花の中で自分が埋もれているイメージをして癒されていました。
二枚目のオーダー【慈愛の花の旅路】
くろさき歯科待合室の癒し
黒崎:くろさき歯科は、患者さまに支持されて拡大を続けていますが、
働く人には厳しい現場です。
医院をあけて仕事を始めるとき、 しみじみと眺めて癒されていました。
そうやって癒されて、数年立って、、、、。
今年(2017)になったくらいから、、、
なんか私、癒しはいらない!と腹がすわりました(笑)
構想画(KG1〜3)
黒崎:医院はいつも忙しいし、
時に職場がパニックになったり(苦笑)
私が対処して落ち着いても次から次へ、、、。
でも、、、ああ、
目の前の問題を解決すれば、また、次の試練が来るんだな、
そういうものなんだ、と、
気づいちゃった(笑)
気づいたら、癒しよりも、朝、自分を奮い立たせる絵が欲しい!と思うようになりました。
今度は龍がいい。
光輝くさわやかな緑の世界が浮かびました。
ああ、緑のお花畑から出るパールに輝く龍がやる気がでそう!とヒラメキました。
もちろん龍はイケメン!!
門間:はい、いい男を毎日みたら、女子はやる気になります(笑)
さわやかな緑に新たな黒崎さんを感じて、私もワクワクしました。
黒崎:その後、門間さんから、
緑の構想スケッチと、草花のスケッチが届くようになりました。
◆◆◆祈りの力に気づいて、祈りがテーマになる◆◆◆
KS4~8
黒崎:そんな頃、いつもの忙しさに加え、次々試練が来て、
自分の力ではどうしようもないことまで起きました。
・・・怒りにも近い想いを抱えながら
朝の清々しい空気に触れて歩いていたら、
ふと 「それは祈ることだよ」と誰かに言われた気がしました。
実際に祈ってみたら、世界が変わって見えました。
門間:祈りは、感情を穏やかして視界が広がります。
どうにもならないことも磨き石に変え、未来への布石にしてくれます。
黒崎:門間さんから聞いて、ああ、そうか!と思いました。
そして、祈っている龍が届きました。
祈る龍
KG9
門間:光のなかで、花々と一体化して、祈りを捧げています。
静かだけど、強い意志を持っていて、優しい龍。
新生黒崎さんの息吹を込めました。
黒崎:素敵だな、と思うのと同時に、
【なりたい自分を表す龍にしたほうがやる気でるかも】と気がつきました。
◆◆◆優しいと同時に厳しい凛としたマリアさま◆◆◆
凛とした祈り龍
下絵部分(S-1)
黒崎:ああ、なりたい自分を表す【祈り龍】がいい。
そう思ったら、
マリアさまだ!とひらめきました。
優しいけど厳しい。厳しいけど優しい人。
それに、キレイでいい!(笑)
なりたい自分を、いつも見て心に刻みこもう、
凛と美しいマリアさまみたいな龍!!
だったら、世界観も、キリッとした濃い所もある緑だ、
これだ!と決まりました。
◆◆◆薬草の花々を入れる◆◆◆
S−1部分
万能の癒しの薬草
カレンデュラ
黒崎;そして、なりたい自分なら、自分を取り巻く花々は、
人を癒す薬草がいい、と思いました。
くろさき歯科の患者さま、スタッフ、院長の俊ちゃん先生。
医院に関わるみんなをいつも癒せて幸せにできるひとで在りたいのです。
毎日変化していく厳しい職場では難しいことですが、院長夫人として、目指したいのです。
万能の癒しであるカレンデュラがいい、
そう伝えたら、門間さんが、他の薬草の花々も一緒に描いてくれました。
S−1部分
龍を彩る薬草達
S−1部分
龍を彩る薬草達
本画(HG-1〜6)
何度も色をのせ
何ヶ月も時間を重ねる
門間:マリアさまは、黒崎さんにピッタリだ、と思いました。
黒崎さんのお話を一つ一つ、つなぎ合わせると、
上に立ち導く経営者の資質が鮮やかに浮かび上がってきます。
3人からスタートしたくろさき歯科の30人以上への拡大を支えているのは、
院長夫人として導く力です。
中途半端や生ぬるいのは嫌で、自然に前に立ってしまう。
やるなら、徹底してやるのが大好き。
そして、俊ちゃん先生の経営の布石をさりげなく補完する。
黒崎: そうか、そういわれてみればそうなんだなって(笑)
でも、客観的に気がつくのは難しい、、、
自分一人ではなかなか分からないものです。
門間さんとやりとりしていると
ああ、そうなんだ!って、気づくんです。
門間さんは画家であると同時に、一種のカウンセラーだと思います。
門間:カウンセラー,コーチング、コンサル、と、よく言われます(笑)
黒崎:ふつうの画家にするオーダーって、【爽やかな緑のイケメンの龍、って決まって描いて終わり】だと思います。
でも、門間さんは、「構想を自由に想像して楽しんでくださいね」から始まる。
絵って自由にみていいんだ、と楽しくなりました。
門間:見るひとの成長や繁栄につながるのが大事だと思っています。
絵は自由にみて楽しんでいいのです。
黒崎:自由に想像しながら、気づきをやりとりしているうちに、
イケメン龍からマリア龍に飛躍していきました。
HG7~9
色が重なって
上品で深い緑へ
黒崎:花々がだんだん生き生きして、
グリーンが深まりスッキリと美しく輝いていくのが嬉しかったです。
龍は光を受けとるし、光を放つ、
どちらにも感じられました。
光を受けて、龍が、そよいでる感じがしました。
こうやって、本画が進んでいる間にも、
気づきがありました。
困難が降りかかったときは何気なく芽生えている草に感動した自分が、
平和だと同じ物を見ても、何も心が動かなかったり(笑)
門間:あのときは、困難の価値、の発見でしたね。
シベリア抑留や、アウシュビッツ、等、、、戦争などの極限状態で
ささやかなものへの感動や感謝を発見して、
深い人生の意味を見出した人々がいたのを追憶すると、、、
仕事の中でそれができることってすごく恵まれ幸せだと感じます。
HG-10
きりりとした緑と
パールの光に包まれる
門間:黒崎さんは、心身と向き合うことをいつも大切にしている。
それは、様々な智慧や専門知識とつながり、
くろさき歯科の土台となって、関わる方々を支えている。
本画をやりとりしている間も、それが伝わってきました。
やっぱり、答えはクライアントの内にあるのだな、と思います。
だから、本質や根源が浮かび上がるようなフィードバックを大切にしています。
くろさき歯科の変遷からわかる、優しさと厳しさを併せ持つ魅力。
他人に振り回されない独自の道を切り開く力。
マリアさま、とお聞きしたとき、より本来のご自分に近づいているんだな、
と、すごく感じました。
黒崎:マリアさまだ!とひらめいたあと、内心、
一枚目の時のように、自分にとって当たり前になれるかしら?
とも思っていました。
自分ではやはり気づかないものですね。
◆◆◆絵の輝きを生かす額装コーディネート◆◆◆
銀座イトウヤで数百のサンプルから選ばれた、4つの要素のコーディネート。絵の輝きを引き立たせる
黒崎:今回、同行の額装コーディネートで、新しい世界が開けました。
門間:額装の色、形、構成、質感、を踏まえて、絵の世界観をどう完成させるか。
専門知識の詳しいレクチャーつきでした。
黒崎:私にとっては夢だったかしら?と錯覚してしまう位(笑)
門間:絵に合うか合わないか、美術的な視点。
絵に込められた想いや、どんな気持ちで絵を眺めたいか。
で組み合わせるので、
フレームコーナーのプロからも「思いがけない組み合わせが勉強になります」
と言われます。
黒崎:絵を輝かせてくれる、上品なコーディネートにたどり着いてワクワクしました。
◆◆◆新たなイメージに向かって◆◆◆
題名
【愛の祈り】
黒崎:「輝かしい厳しさ。解放を伴う厳しさ。解き放つ自由。」
と、言葉が添えられていました。
憧れる、なりたい自分が、嬉しいです。
二枚目のくろさき歯科の待合室の絵は
患者さまの癒しとともに、厳しい環境で働くスタッフにも「これを見てホッとする」と癒しになっています。
そして、一枚目の絵。 バラはやっぱり格が違う憧れの花。 最初に感じた癒しとは違った温か い気持ちで味わっています。
門間:ますますのご成功を心よりお祈り申し上げます。
お忙しい中、どうもありがとうございました!
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人生を変える歯科を目指す:くろさき歯科院長夫人黒崎明美さまインタビュー
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