【対話できる絵画 ヴェッキオ】
インタビュー時展示風景(2017年5月27日)
◆◆◆寝室に飾る一枚目が完成して、待合室にもいい絵を飾りたい◆◆◆
待合室の白い壁が気になった
黒崎:一枚目の絵を描いていただいたあと、
職場であるくろさき歯科の待合室の、
真っ白い大きな壁に合ういい絵を飾りたいと思いました。
小さな絵はあったのですが、好きではなかったのです。
でも、夫である院長(俊ちゃん先生)はぜんぜん乗り気でなく、
「じゃあ、勝手にやれば」と始まりました。
でも、だんだんはまっちゃって(笑)
門間:だんだんノリノリになっていきましたね(笑)
◆◆◆くろさき歯科院長、俊ちゃん先生との出会い◆◆◆
くろさき歯科院長
俊ちゃん先生
門間:院長先生である俊ちゃん先生は、打合せが初めての出会いでした。
そこで、私の当時の名刺の絵が興味の始まりになりました。
黒崎:名刺交換で、俊ちゃん先生が目指すイメージと円の形がすごくぴったりしたみたいです。
「こういう作品がいい!」と、スイッチが入りました(笑)
名刺にのせていた作品
黒崎; 宇宙の奇跡が、とか、バッチフラワーとか、、、一から語り出して。
門間 :初めは「歯科と宇宙の軌跡?!」とびっくりしました(笑)
黒崎: 歯科なのになんで宇宙?って思いますよね(笑)
門間:ええ、初めは(笑)でも、段々と俊ちゃん先生の仕事にかける熱意がわかってきて感動しました。
黒崎:あと、本人の希望の「消え入る様なピンク、、、」の熱い語りも驚いたのでは(笑)
門間:俊ちゃん先生が気に入った、名刺のピンクは、画家の目でみると、消え入るのと正反対の強い色。
先生の心の中の消え入るピンクって一体どんな色かな?と,戸惑いました。
でも、絵と言葉で打合せを重ねるなかで見えてきて、美しさにドキドキしました!
それから、待合室だから患者さま第一でありたい、とおっしゃったのが印象的でした。
そこで、どんな患者さまが多いですか?と、詳しくお聞きしました。
黒崎:年配の女性のお客様が多いのです。
門間:ピンクは女性にとても好まれます。年配の女性でしたら、薄いピンクは心の落ち着きにピッタリです。
俊ちゃん先生の世界観と飾る場所のニーズがピッタリ合うことが確認できて、
オーダーの方向性が決まりました。
◆◆◆絵と言葉のやりとりで心の中のピンク色が目に見えるように◆◆◆
ピンクの色を確認する構想画(KG-1〜3)
門間:あの名刺のピンクと緑を気に入っていただきましたが、
美術の観点からすると、
大きくしたら待合室には強すぎると思いました。
ですので、大きい画面に構想スケッチして、持っていきました。
待合室でのお打ち合わせより
(KG-1~6)
黒崎:「これは濃すぎる!」とすぐいいましたから(笑)
俊ちゃん先生の心のピンクとちがうのがすぐわかりました。
実際に絵で構想をみれるので、自分たちで判断できました。
本人のこだわりたい気持ちはわかっても、色は私にもわかりません。
門間さんとのやりとりで、俊ちゃん先生のピンクの色ってこんなにうすいのね、
とわかりました。
KG1〜6のあとに描いた
90センチ四方の下絵(S-1)
◆◆◆【人生を変える歯科】を目指すから、壮大な想いを語る◆◆◆
黒崎:最初は乗り気でなかったのに、門間さんが打ち合わせにくると、
私そっちのけで2時間ノリノリで語るようになって(笑)
ああ、よかった、と嬉しい反面。
宇宙の成り立ちやアーユルヴェーダなど、、、
難しい話が次々飛び出して門間さん大変だな,と心配しました。
門間:俊ちゃん先生と言葉と絵でやりとりして、
【歯の治療でその人の人生を変えたい】 熱い想いがわかってきました。
だから、歯科専門医チームでの治療だけでなく、
栄養士さん、心理カウンセラーもいれば、、、というグループで、医院を運営している、
これは、思想を反映した壮大な絵でなくては!と。
円ではなくて螺旋(らせん)で、銀河系みたいな大きいイメージだったのですね。
黒崎:俊ちゃん先生、一から熱く語ってましたね(笑)
あの情熱はすごい、と私も思います。
門間さんが、それを一つ一つ積上っていって、
俊ちゃん先生の想いが絵に現れるのを感じました。
本画は1年かけて何度も描き重ねていく
本画(HG1〜4)
門間 :最初に「名刺みたいな消え入るピンクの絵で」とはじまって。
構想におこしたら、「花がいい!」
花が入ってきたら、「花は葉っぱがある!」
と、、、、言葉が構想に現れると、俊ちゃん先生も変化していく。その背後には、語り尽くせないくらい溢れんばかりの想いがある。
ああ、俊ちゃん先生の心のピンクはこの繊細で壮大な心を映しているんだな、と感じました。
黒崎:あんまり語るので、途中密かにハラハラするときもありました(笑)
光のときも、ひかりがほしい!こう輝いて、、、、と熱心にいっていましたね。
HG−5 螺旋中央の輝き具合が重要
門間;光は【希望】を意味している。
大事なのが伝わってきました。
◆◆◆たくさんの花々に想いをこめる◆◆◆
HG-6 螺旋を形作る花々
門間:螺旋(らせん)を、表す花の意味も深かったですね。
黒崎:たくさんの花で、「いろんなところの人が一つのところに一緒に行こうよ」という想いをこめたいんだ、と。
でも、自由に感じてほしいともいっていました。
そこから生まれる、とか、みんなで一緒に同じ目的に向かうでもいい、と。
門間 :俊ちゃん先生の溢れんばかりの情熱を
本当に理解するには同じくらい深い知識も必要で難しいんだ、と、ご本人が知っていると思いました。
だから、自由でいい。何よりみんなで心地良く元気でいられればいい、
そうおっしゃっている気がしました。
俊ちゃん先生の大きな愛、を感じます。
黒崎:仕事中に先走る時があるようで「なんでわかってくれないんだ〜!」といったときがありましたが(笑)
いつもは、癒しと元気が大事、といっています。
◆◆◆癒しの素晴らしさを花で表現する◆◆◆
門間:花々を描くうちに、「そうだ、バッチフラワーも描いて欲しい!」と、
俊ちゃん先生が思いつきましたね。
黒崎:バッチフラワーは、心と身体の調和を助ける花です。心のバランスを取り戻し、自分らしく生き、幸せになることを助ける花。
みなの癒しを願う俊ちゃん先生の想いにピッタリだな、と思いました。
HGー7
スターオブベツレヘム
HG−8
オリーブ
HG−9
セラトー
門間:医院の待合室の象徴にもなって、素晴らしいアイデアだと思いました。
さりげなく描き込むことで、完成していきました。
◆◆◆額装も癒しのために◆◆◆
HG−10
白いナチュラルな額
門間:額のコーディネートも、壁にとけ込むような白い額になりましたね。
黒崎:額装も、絵と合わせてさりげないのが俊ちゃん先生の希望でした。
だから、気がつかな人もいると思うんですけど(笑)
弱っている患者さんが見て、「あ〜」といって、帰ったり、、、、
「なんかいいわ」といって帰る人もいます。
自然でさりげない癒しだな、と思います。
◆◆◆直販の画家だからこその信頼関係◆◆◆
納品にて
黒崎夫妻とともに
門間:その後、絵を飾ったあとに、一度修復しました。
ひび割れがでたのです。
2015〜16年、俊ちゃん先生の絵含め、3枚の絵でおこりました。
絵が完成したあと、フォローのレターを送りますので、クライアントたちが教えてくれたのです。
分析してみると、ある新しい技法の3枚でした。
絵の進化のために研究するから起こったエラーでした。
ダヴィンチをはじめ、昔の数々の有名な画家達にも起こったのを知っていました。
それまで25年以上何百枚も描いてきて何もありませんでしたが、
いつか自分にも起こるかもしれない、と、心の準備はしていました。
黒崎:同じ時期の絵が一枚ひび割れたので何かあったらいってください、と
事前に聞いていたので、あわてず連絡できました。
門間:すぐに、「うちに入院させてください」と預かって、
じっくりと修復しました。
黒崎:そのときは患者さまに「入院した絵はいつ帰ってくるの?まだ?」って言われて(笑)
絵が戻ってきたとき、本来の待合室に戻ったと感じました。
HG−11 修復後
【慈愛の花の旅路】
◆◆◆待合室の癒しと元気に◆◆◆
現在のくろさき歯科待合室
黒崎:患者さまの癒しとともに、スタッフの癒しになっているのもいいな、と感じます。
タイムカード押す時に「これを見ながらホッとする」
といって帰っていったりします。
【人生を変える歯科治療】にむけて日々邁進する俊ちゃん先生とスタッフは、
プロフェッショナルとして厳しい環境で働いています。
だから、働いている子にもいい思いをしてもらいたいと、思うのです。
私は朝の静かな待合室で見るのが好きです。
早めにあけて、30分から1時間程独りで準備します。
スタッフもいない静けさの中でいいな〜、としみじみ見て,
「まるで私のためにあるみたい!」と、味わうのです(笑)
門間:俊ちゃん先生の「癒しと元気を与える待合室を」という想いが、
絵を通じて患者さま、スタッフの皆様、黒崎さんに伝わっているのが
良くわかりました。ありがとうございます。
===========
人生を変える歯科を目指す:くろさき歯科院長夫人黒崎明美さまインタビュー
*******************************************
オーダープロセス詳細がわかる◎オーダープロセス詳細ページ
オーダメイド絵画、イベント◎お問い合わせ
画像で試す、PDF小冊子でオーダープロセスを読む◎画像・PDF小冊子ダウンロードプレゼント
毎月画像・イベントなど情報をお届け◎対話できる絵画メールマガジン