
回復と生成の循環の営み
人は、ただ休むだけでも、ただ前に進むだけでもいられないものです。
疲れ切ったままでは、本当の判断にも創造にも入りにくいことがあります。
対話できる絵画®は、
強さを与える癒しと、そこから立ち上がってくる創造や判断に触れていきます。
それは、人が自分に戻りながら、新しいものを生み出していく循環でもあります。
人は、疲れたままでは深く創れない
正解のない判断を求められる場面では、
知識や情報だけでは足りないことがあります。
違和感を抱える力。
うまく言えない感覚を持ちつづける力。
急いで答えを出さず、自分の中の揺らぎに触れ続ける力。
そうしたものが求められることがあります。
けれど、そうした力は、消耗したままでは少しずつ痩せていきます。
判断や創造の土台には、
「考える力」だけでなく、戻ってくる力も含まれると私は考えています。
強さを与える癒し
ここでいう癒しとは、
ただ気分をやわらげることだけではありません。
感覚や心と論理がふたたびつながり、
創造や判断の豊かさが戻ってくること。
置き去りにしていた自分の感覚に、もう一度触れ直せること。
もやもやとしていたものが少しずつ静まり、
踏み出す一歩を支える土壌が育っていくこと。
私がここで伝えたいのは、
弱さをただ否定するのではなく、人のもつリズムとして受けとめながら、
もう一度、自分の感覚と力に戻っていくための癒しです。
弱さは、静けさの別のかたちでもあるのかもしれません。
対話できる絵画®は、静けさの中で、本来の判断や創造へ向かうための、
強さを与える癒しに触れていきます。
癒しは、創造の対極ではなく土壌でもある
人は、傷つきます。
疲れます。
迷います。
そして、ときに立ち止まり、戻り、祈り、歌い、描き、分かち合いながら、また生きてきました。
癒しは、単なる流行ではなく、
人が長く営んできた回復のかたちのひとつです。
私にとって絵画は、
長年、その回復と生成のあいだに触れる方法のひとつでした。
休んで整えるだけでは終わらない。
ただ生み出すだけでもない。
自分に戻りながら、新しいものが立ち上がってくる。
対話できる絵画®は、その静かな循環に関わる絵画です。
人は、傷ついたままでは本当の創造に入りにくいことがあります。
けれど、休むだけでは、新しいものが立ち上がるのはむずかしいこともあります。
回復と生成のあいだを行き来する。
そこにこそ、深い創造の土壌が育っていくことがあります。
癒しだけにとどまれば、進めなくなることがあります。
進むことだけを急ぎ、判断や実行だけを重ねれば、
感覚が乾いていくこともあります。
対話できる絵画®は、
そのあいだにある、生きものとしての循環に触れていきます。
制作の中で起きていたこと
私自身の描く営みの中では、
ただ何かを生み出すだけでなく、
感覚が戻ってくること、
もやもやが静まっていくこと、
自分の内側にもう一度触れ直すことが起きていました。
創造は、
回復と生成が静かに触れ合うところから始まることがある。
これは、長年の制作の中で自然に育ってきた感覚です。
身体感覚から立ち上がる絵を描き続けてきた結果、
まだ言葉にならない気配や、判断の揺らぎを扱う感覚が育まれました。
その延長として、
絵が「対話できる絵画」として働くようになっていきました。
これは、対話のために絵を使う方法論ではありません。
長年の制作過程から、自然に生じてきた働きです。
答えを急がせない、戻る場所
ここで行っていることは、
絵を使って何かの正解を引き出すことではありません。
対話できる絵画®は、見て、ともに暮らすものであるとともに、
言葉にならない気配や違和感、直感に触れながら、
自分のよりどころを耕していく橋にもなります。
たとえば、
急いで答えを出す前に、
置き去りにしていた感覚がふと戻ってくることがある。
そんな小さな回復の中から、
次の一歩の輪郭が少しずつ立ち上がってくることがあります。
複数の地図を並べるように
複数を見比べることは、
正解を決めるためだけではありません。
対話できる絵画®の中で、
もやもやした感覚が無理に切り捨てられずに居場所を持つことで、
次に生まれてくるものの輪郭が少しずつ見えてくることがあります。
その人の中にまだ定まりきっていないものを、
急いで結論に回収せず、
絵というかたちを通して受け止めていく場でもあります。
感覚に触れ直せる
対話できる絵画®は、回復と生成のあいだで立ち上がったものを、
その人が自分の時間の中で持ち続けられるようにする器でもあります。
見るたびに、そのときの感覚に触れ直せることがある。
言葉にしきれなかったものが、
あとから少しずつ輪郭を持ってくることがある。
絵は、そうした静かな再接続の場になり得ます。
人間の回復力と創造力が交わる
大切にしているのは、
癒すことと生み出すことが、どこかで深くつながっているということです。
自分に戻りながら、新しいものが立ち上がってくること。
回復と生成が分かれていない層に、
対話できる絵画®のプロセスとして触れていくこと。
人間の回復力と創造力が交わる場に、
絵を通して関わっていきます。
ご留意事項
なお、ここでいう「回復」や「癒し」は、
医療行為や治療を意味するものではありません。
感覚・心・論理がふたたびつながり、
創造や判断の土壌が戻ってくることを指しています。
医療的支援を目的としたものではない点にご留意ください。
結び
対話できる絵画®は、
ただ疲れを取るためだけのものでも、
ただ答えを出すためだけのものでもありません。
いったん自分の感覚に戻ることで、
次の一歩が変わることがある。
絵が、その人の静かな再起動の場になることがある。
強さを与える癒し。
そこから、判断と創造の土壌が育っていく。
対話できる絵画®は、その循環に静かに関わっていきます。
やリーダーシップの現場でも、思考と判断の深さを支えることがあります。
まずは全体像から知りたい方へ
このページでは、経営や意思決定との関係から、対話できる絵画®の制作をご紹介しました。
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